荒川を震災対策の要(かなめ)に河川活用に向け整備事業進む 太田氏と竹谷さん――万全の備えに全力を

▶河川敷で事務所長から説明を受ける太田氏・竹谷さんと稲垣幹事長ら北区議会のメンバー
 緊急用船着場などの耐震化や夜間の利用想定した照明設備も

荒川を震災対策の要(かなめ)に河川活用に向け整備事業進む

東京都北区志茂地域では現在、荒川河川敷や岩淵緊急用船着場を利用した災害時の対策が進んでいます。今年2月には、災害時に夜間でも作業ができるよう防災照明も設置されました。

これらを含め公明党は、区議会、国会とのネットワークの力で対策の強化に取り組んできました。

太田昭宏全国議員団会議議長と竹谷とし子参議院議員(参院選予定候補=東京選挙区)、区議会公明党(稲垣浩幹事長)のメンバーら(青木ひろこ、いながき浩、大島実、近藤みつのりの各議員)はこのほど、現地を訪れ、国土交通省荒川下流河川事務所の里村真吾事務所長から説明を受けました。

▶巡視船で岩淵水門周辺の状況を視察する、左から青木区議、太田氏、竹谷さん、大島区議

荒川河川敷に設置された緊急用船着場は、災害時の復旧活動に必要な資機材や救援物資などを輸送する中継基地です。陸路の使用が制限された場合に「災害対策の要」としての役割が期待されています。また、北区の防災計画では河川敷が災害時の住民の避難広場としても指定されています。

しかし、首都直下型地震などの大規模地震が発生した時には、河川敷の液状化が起こり利用できない可能性がありました。実際、東日本大震災の時には荒川沿いで液状化現象が起こっており、対策が必要とされていました。

このため、国は緊急用船着場の利用を想定し、周辺の地震対策に着手しました。河川敷への避難経路となる新志茂橋の耐震化並びに改修(2013年7月に完了)、緊急用船着場の耐震化(15年3月)、水害を防ぐ岩淵水門の耐震化(同6月)を実施しました。

また、公明党北総支部(大松成(あきら)総支部長=都議)が同12月、河川敷に照明施設の設置を求める要望書を同河川事務所に提出し、2月には防災照明が設置され、また緊急用船着場を24時間利用することが可能になったのです。
これらの事業については、青木博子議員など地元・北区議会公明党議員団と大松都議、太田衆議院議長とのネットワークの力です。

里村事務所長は「緊急用船着場近辺は地震などの災害対策が全国で一番進んでいます。災害の特に河川利用を想定した整備事業のモデルケースになります」と話しました。

一行は、緊急用船着場や防災照明を見て回った後、巡視船「あやせ号」に乗り、水上から岩淵水門や高規格堤防(スーパー堤防)を視察し、今後の課題を探りました。

終了後、竹谷さんは「耐震化が必要な場所については、早急に対策を進めていきたい」と述べました。また、太田議長も「これからも災害に強い安心・安全のまちづくりに力を注いでいく」と語っています。

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