待機児童解消へ 緊急対策を要望
▶花川区長に要望書を提出する区議団10名と大松都議
区議会公明党議員団(稲垣浩幹事長)は去る4月6日に、大松成(あきら)都議会議員と共に北区役所内に花川与惣太北区長、清正浩靖教育長を訪ね、待機児童の解消を求める緊急対策に関する要望を行いました。
席上、いながき幹事長を始め区議団は「待機児童の解消が緊急の課題」として、区独自の取り組みの必要性を強調しました。
① 0〜2歳児の受け皿確保への早急な対策、② 小規模保育所への助成の実施と誘致、③ 保育士の側に立った支援の強化、㈬保育施設の用地確保へ区有の有給施設などの活用——を要望しました。
花川区長は、要望の内容について「待機児童ゼロを実現する上では大変重要な要望です」と述べ、前向きに取り組む意向を示しました。
また、同時に「区民が安心して公園や広場を利用出来るようにするために、区内の公園や広場などに防犯カメラの設置を」実施するよう要望し、花川区長も前向きに検討したいと述べました。
「待機児童の解消を求める緊急対策についての申し入れ」の全文は、以下の通りです。
平成28年4月6日
東京都北区長 花川 與惣太 殿
東京都北区教育長 清正 浩靖 殿
北区議会公明党議員団
幹事長 稲垣 浩
待機児童の解消を求める緊急対策についての申し入れ
これまで北区では、保育需要の増加や保護者のニーズの変化に対応するため積極的な認可保育所の整備や定員拡大など23区でトップレベルの保育環境を維持してきましたが、今年、4月期の認可保育所1次募集の申込数の合計は、募集枠1,800人に対して2,525人と倍率が1.4倍となり、最終的に2次審査でも不承諾が560人になる見込みです。この要因は、子育て世帯の転入増加や子ども子育て支援新制度の導入、また女性の就業意欲の高まりにより保育需要がこれまで以上に上昇したことによります。従って、1次、2次募集で入所が出来ない場合は、仕事を辞めるか、育児休暇を延長するしかなく、今後の保育需要も社会経済状況の変化や女性の社会進出の本格化等を背景に益々、増大するこ とが予想されます。こうした中、政府は、1億総活躍社会の実現の一環として待機児童の解消に向けて財政支援も含めて具体的に動き出し、また、都の長期ビジョンでも、平成29年度末までに保育サービス利用児童数を4万人分増員させるなどの目標を掲げておりますが、我が区に於いても下記の項目について全庁的なプロジェクトを設置し、スピード感を持って待機児童ゼロの実現を求めます。
記
- 待機児童の8割を占める0歳から2歳児の受け皿を確保するため、人員配置や面積基準についての規制を弾力化し、一人でも多くの児童を受け入れる対策を早急に講じること。
- 新3歳児の壁の解消を図るため、定員の弾力化が予定されている小規模保育への区独自の助成を実施し、事業者誘致の推進を図ること。
- 区内で働く保育士の待遇改善を図る一環として家賃補助の実施や離職した潜在保育士を確保するため、未就学児を持つ保育士の子どもの優先入園など保育士の側に立った支援を強化すること。
- 保育施設の整備用地を確保するため、区の遊休施設や学校統廃合に伴う廃校舎を積極的に活用すること。
以上
「区内公園や広場などに防犯カメラの設置を求める要望書」の全文は以下の通りです。
平成28年4月6日
東京都北区長 花川與惣太 殿
北区議会公明党議員団
幹事長 稲垣 浩
区内公園や広場などに防犯カメラの設置を求める要望書
近年、北区内の公園や広場などで夜間に騒ぐ事案や、設置されている水道栓の破壊や暴力事件などが発生しています。さらに2013年には公園でネコが焼け焦げた状態で死んでいるのが見つかった凄惨な動物虐待の事件が発生しました。また、今年になってから保育園に隣接している公園に毒入りの餌が置かれていた事件も起こっています。
このような、状況の中で公明党として「犯罪の抑止として公園に防犯カメラの設置」を要望してきましたが、所管の道路公園課としては「一つの公園に設置すると区内196カ所全ての公園に設置しなければならず、予算的に莫大なものとなり出来ない」との事で今まで設置が出来ていない状況にあります。
しかし、隣接の荒川区では平成28年度に区立公園全33カ所に防犯カメラを設置すると発表しました。設置にあたっては、「公園は夜間に騒ぐ人がいるなど迷惑行為も報告されているが、防犯カメラは抑止につながるはず。民家は映らないようにし、映像は1週間で上書きするなど、プライバシーに十分配慮し、区民が安心して公園を利用できるようにしたい。」という運用方法も定めて区民の安心のため全公園に設置を決定しました。
そこで、北区としても区民が安心して公園や広場を利用出来るようにするために、区内の公園や広場などに防犯カメラの設置を要望致します。
記
- 様々な迷惑行為や犯罪事案の発生率が高い公園や広場を優先して設置していくこと。
- 設置にあたっては、プライバシーに十分配慮するなど近隣住民との合意形成を図り、設置をすること。