令和6年 北区議会第3回定例会は9月9日(月)に開会され、10月4日(金)に閉会しました。
会期は26日間で、この間9月19日(木)から10月4日(金)の日程で決算特別委員会が開催され「令和5年度一般会計歳入歳出決算並びに四特別会計決算」の審議が行われました。
「決算委員会」には公明党から、宮島おさむ議員が委員長に選任され、委員には、いながき浩議員、小田切かずのぶ議員、すどうあきお議員、佐藤かずゆき議員の4名、計5名が選出されました。
決算委員会最終日の10月2日には、決算に対する各会派の態度表明が行われ公明党からは、佐藤かずゆき委員が公明党の態度について、賛成の立場から態度表明を行いました。
►令和6年第3回北区議会定例会 決算特別委員会での賛成討論はこちら
2024.10.4(金) 令和6年第3回北区議会定例会 決算特別委員会での賛成討論
佐藤かずゆき委員の賛成討論
佐藤かずゆき委員
決算委員会での賛成討論の全文
公明党議員団を代表しまして、令和5年度の一般会計歳入歳出決算並びに三特別会計決算の認定について、賛成の立場から討論を行います。
まず、歳入の増加について注目すべき点は、企業業績の改善や所得の増加がもたらした特別区税および特別区交付金の増加です。この事により、区全体の財政が安定しました。さらには東京都からの支出金の増加も財政安定には大きな貢献を果たしました。これらの結果、歳入総額は2,076億7,132万3千円と、前年から12.4%増加し、過去最大の規模となっています。
次に歳出に目を向けると、「十条駅西口市街地再開発促進事業」や「都の北学園の建設」といった重要な投資的経費の増加が見られます。これらの投資は、今後の区の発展と区民の利便性向上に寄与するものであり、長期的な視点で見ても大いに意義があります。歳出総額については1,991億9,690万円と、前年から13.3%増加しており、こちらも過去最大の決算規模となりました。
決算収支についても、形式収支では84億7,442万3千円の黒字。そして翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支でも78億2,570万2千円の黒字となっており、区の健全な財政運営が確認できる結果となっています。
もちろん、今後の財政運営においても持続可能な成長と投資を両立させていくためには、この決算の結果を一つのステップとして捉え、引き続き適切な財政運営を行っていく事が重要となります。
今後の歳入に関しては、雇用・所得環境の改善や堅調な企業業績による一定の伸びが見込めるものの、社会保障費の増大や物価の上昇、金融資本市場の変動等、将来の景気の不透明感はぬぐい切れません。
北区は、誰か一人ではなく、みんなが豊かさを感じることができる温かな北区、そして、全ての区民が輝くまち北区を築き「みんなで創る。北区新時代」を実現していくために「経営改革プラン」に基づいた様々な取り組みを図りながら、行政のデジタル化や更なる区民サービスの向上を進めようとしています。
これらの事を実現するため、物価高騰など社会経済状況が変化する中でも、区民サービスの低下を招かぬよう計画事業を確実に実施して頂きたいと思います。例えば、まちづくりでは、「都市計画マスタープラン」に基づき、地域特性に応じた新たな価値を創出し、市街地環境の向上に資する適切な高度利用を促進するためにも、建築コスト高騰を考慮した積算の実施を行い、他の主要5基金と同様にまちづくり基金の適切な積み立てを計画的に行うことによる持続可能で安定的な財政運営を求めます。
その他、我が会派が決算特別委員会で申し上げた、集中豪雨水害対策や避難所備蓄品の整備拡充による災害対策の推進、高齢者や障がい者に対する福祉の向上、受動喫煙対策の更なる推進等区民の健康増進、キャッシュレス決済促進による地域経済の活性化、不登校対策の推進と学びの場の確保等、今回の決算特別委員会において行った要望や提案の実現に向けた積極的な取組を求め、令和5年度東京都北区一般会計決算並びに三特別会計決算の認定について賛成いたします。