ふるた しのぶ議員
予算委員会での賛成討論
公明党議員団を代表して、平成二十六年度一般会計予算案並びに四特別会計予算案について、賛成の立場から討論を行います。
大震災から3年の節目を迎えた3月11日、本委員会では、一同が静かに厳かに鎮魂と追悼の祈りを捧げ、被災者の苦難の日々に思いを馳せ、復興加速への出来る限りの支援の決意と、安心・安全の北区づくりへ更に思いを強くいたしました。
第2次安倍内閣はこの1年、震災復興とともに、経済再生にも最優先で取り組みました。株価はこの1年で2倍近い上昇になり、雇用も所得も伸びる兆しを見せております。今年はその景気回復の勢いを、家計、地域経済、中小・零細企業が実感できるよう大いに期待しているところです。
さて、平成二十六年度の北区予算案は、我が区の3つの優先課題に着実に対応するべく配分されております。その中身は、我々、公明党が重視する、生活者目線、現場目線からの政策実現に必要な予算が、数多く盛り込まれています。
新規事業として、「地震・水害に強い安全・安心なまちづくり」では、臨時災害FM放送局のシステム配置、母子救護所の設置検討などに取り組むことになっています。
また「長生きするなら北区が一番」では、高齢者が住み慣れた地域で必要なサービスを受け暮らし続けられるよう、在宅療養の支援窓口の開設と協力支援病床の確保など、介護と医療の連携を強化することになっております。とともに、区営シルバーピアの建設、高齢者いきいきサポーター制度の開始、ロコモ予防や新型栄養失調予防など、将来を見据えた取組みを進めます。
そして「子育てするなら北区が一番」では、子育て世帯向け15%プレミアム付き商品券の発行支援、計画的な学校改築・リフレッシュ改修による教育環境の向上、児童虐待に対する種々の新たな取り組み、中学校スクラム・サポート事業の全校拡大による学力の向上などに取り組みます。
さらに、王子、十条、板橋、東十条などの駅周辺まちづくりの推進、本格化する街づくりへの取り組みや北区版スポーツアカデミーを始めとした、東京オリンピック・パラリンピックを見据えた取り組みも行います。
以上のことは高く評価できるものであり、確実に推進することを望みます。さらに、住民の命を守る道路の整備と建物の耐震化、住み慣れた地域で安心して暮らせる地域包括ケアシステムの構築、子どもを産み育てやすい環境を作るための切れ目ない妊娠・出産への支援強化へ積極的な取り組みを要望いたします。
最後に、本委員会で述べました以下の点で、一層の取り組みを求めます。
一、新庁舎完成までの現庁舎の安全対策と環境整備
一、子育てコンシェルジュによる相談事業の早期実施
一、働く意欲をもつ高齢者が、それまで培った能力や経験を生かし、「生涯現役」で活躍できる環境整備
一、障がい者ケアホームの建設推進と精神障がい者作業所への支援拡充
一、地域のきずなづくり推進のための、地域振興室のあり方の見直しと町会自治会への支援
一、医療・介護等の連携共通シートの本格実施とケアマネジメント力向上
以上、すべての世代が幸せを実感できる北区をつくるべく尽力することを期待しまして、賛成討論を終わります。