23区初の「公共交通条例」が制定されました。

区内の移動手段の充実さらに
コミュニティーバス新路線拡大へ

北区はこのほど、「東京都北区地域公共交通基本条例」を制定しました。今後、区民が安心して地域に住み続けられるようコミュニティーバス路線の整備などを進めます。同様の条例は東京23区で初めてです。

▶バス路線のさらなる拡充へ住民と意見を交わす(左から)いながき、近藤みつのり、すどうあきおの各区議

この条例は、区内の地域公共交通を整備して、快適に移動しやすいまちづくりをめざす「区地域公共交通計画」の裏付けとなるものです。区の担当課は「条例ができたことで、区の役割が法的にも明確になり、計画をより安定的に進めやすくなりました」と話しています。

北区はJRや東京メトロのほか、都電荒川線も通り、鉄道網は充実しています。一方、区内には坂道が多いこともあり、高齢者の方たちにとって徒歩による移動は負担が大きく、地域内での”足”の確保が課題になっていました。

こうした背景を踏まえ、区内交通網のさらなる利便性向上などを目的に、区議会の議員有志は、条例制定に向けた検討会議や関係機関との意見交換を進めて来ました。公明党区議団(宮島おさむ幹事長)のいながき浩議員は議員有志の一員として、条例制定への同意形成をリードして来ました。その結果、今年10月の議会で、条例が全会一致で可決、成立したのです。

区は今後、区内を走るコミュニティーバスの新規路線を増やします。具体的には、区内の浮間地域での試験運行が決まっていて、現在、最終調整を進めている段階です。区は「一刻も早く試験運行を始め、区民に利用してもらいたい」と意気込んでいます。

公共交通の充実については、いながき議員のほか、党区議団が一丸となって、議会質問や予算要望などで後押しして来ました。

区内に住む金田麗子さんは、「交通手段が拡充されるのは、とてもありがたいです。これを機に、ますます住みやすいまちになってほしいですね」と期待を寄せました。

2022年12月11日付 公明新聞より

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