令和7年 第3回北区議会定例会が閉会しました
令和7年 北区議会第3回定例会は9月8日(月)に開会され、10月3日(金)に閉会しました。
会期は26日間で、この間9月18日(木)から9月30日(火)の日程で決算特別委員会が開催され「令和6年度一般会計歳入歳出決算並びに四特別会計決算」の審議が行われました。
「決算委員会」には公明党から、くまき貞一議員が委員長に選任され、委員には、いながき浩議員、近藤みつのり議員、ふるたしのぶ議員、すどうあきお議員の4名、計5名が選出されました。
決算委員会最終日の9月30日、また本会議最終日の10月3日には、決算に対する各会派の態度表明が行われ公明党からは、いながき浩委員が公明党の態度について、賛成の立場から態度表明を行いました。
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2025.10.3(金) 令和7年 第3回北区議会定例会 決算特別委員会での賛成討論
いながき浩委員の賛成討論

いながき浩委員
決算委員会での賛成討論の全文
公明党議員団を代表し、令和6年度北区一般会計歳入歳出決算並びに3特別会計歳入歳出決算について賛成の立場から討論を行います。
令和6年度予算は、山田区政2年目の「みんなで創る、北区新時代」のテーマのもと、限られた財源を効果的に配分し、効率的な行財政運営を推進しながら、北区をさらに明るい未来へと進めていくための積極的予算とし、物価高騰に直面する区民生活を支える施策を始めとしてタイムリーな取組みを全庁的に推進しました。
一般会計の歳入決算額は、1952億3千万円余、前年度対比はマイナス6.7%、歳出決算額は、1842億4千万円余、前年度対比はマイナス8.2%となり、各款の主な増減として総務費が、対前年度対比19.7%の30億8千万円余の増となる一方、教育費は、対前年度対比7.9%の20億1千万円余の減となり、実質収支は、101億9千万円余、単年度収支は23億7千万円余の黒字となり、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、78.7%と、前年度に比べ1.1ポイント低下しました。
また国保事業会計は、歳入歳出差し引き残額8億6千万円余。介護保険会計は、歳入歳出差し引き残額16億5千万円余。後期高齢者医療会計は、歳入歳出差し引き残額1億7千万円余でした。
具体的には、税収の増加分を、7つの主要政策を中心に行政サービスの向上のための新規事業やレベルアップに振り向け、「区民サービスNO1行財政改革」では、DX推進のため組織体制の強化を図り、書かない窓口や遺族サポートデスクを新設し、行政運営の効率性の向上を推進するとともに、「子ども幸せNO1」では、北区子どもの権利と幸せに関する条例を制定し、こども食堂への支援拡充のほか、学校の改築、リノベーションを推進し子育て環境の充実に取り組みました。
また「経済と環境の好循環を地域力で創出」では、商店街振興に加え、物価高騰対策としてプレミアム商品券の発行規模とプレミアム率を拡大した、ほか区内事業者や起業家支援を図ることにより区内経済の活性化を推進し「100年先を見据えたまちづくり」では、十条周辺のまちづくりとしてジェイトエルの開設と共に赤羽、王子駅周辺のまちづくり事業の着実な取り組みを進めることにより、将来を的確に見据えたまちづくりを推進しました。
「文化、芸術、スポーツを区民目線で活性化」では、芥川記念館のクラウドファンディングやJRと連携したユニークな、ふるさと納税返礼品の実施など様々な取り組みを行うことにより、区民が豊かな文化、芸術などに触れる機会の提供を図るとともに、さらに医療、福祉分野の充実は勿論のこと、地域防災の一層の強靭化を推進する施策においても既存事業の充実と新規事業の実施により、各分野において丁寧にレベルアップを図りながら区民サービスの向上を図るなど、これまで、我が会派からの提案や要望した取り組みが随所に実施されたことを高く評価します。
また7日間の本決算特別委員会で我が会派から、地域猫活動の明文化や福祉タクシー利用券の拡充について。のほか北区公式ラインの機能充実とゴミ収集の方法や地域美化について。また不登校や外国人の児童生徒への支援拡充や稼げる北区役所の構築について。など関係理事者の皆さんと質疑を行い、特に北とぴあの設備改修費では、適切な発注価格であることを確認すると共に、特養の改修費についても適正であることも示されました。
今後の日本経済の見通しにおいては、トランプ関税の影響による景気の下振れリスクや物価上昇の継続などによる個人消費へ及ぼす懸念材料が散見され、それらが地方財政へ更に波及することも危惧される状況です。
そして、我が区に於いても一定の歳入確保は見込めるもののその一方で、やはり高齢化の進展による社会保障費の増大と共に原材料やエネルギー価格の高騰などによる、物価高騰の長期化も予想され、依然として区内事業者は勿論のこと、区民生活も楽観視できない環境に置かれているのが、現状であります。
従いまして、今回の委員会質疑で縷々申し上げてきた提案や要望などについて、来年度の予算編成に於いても前向きに捉え、積極的な事業展開を期待しつつ、様々な行政需要や山積する課題に全庁的に取り組み、引き続き、健全で持続可能な行財政運営を着実に進めていくことを強く求め、令和6年度北区一般会計決算並びに3特別会計決算の認定について賛成します。